「転がす」は「ころがす」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉(小学館)」では、「転がす」は「力を加えて転がるようにする。ころころと回転させて動かす。」「立っているものを倒す。ひっくり返す。横転させる。」「物を無造作にほうっておく。」「値段をつり上げるため、転売を繰り返す。」などと解説されています。
政府提供の「e-GOV法令検索」で「転がす」を調べると、2件ヒットしました。今回は、その中の「カジノ管理委員会関係特定複合観光施設区域整備法施行規則(令和3年カジノ管理委員会規則第1号)」を紹介します。
この規則では、「転がす」が11か所使用されているのですが、何を転がすのだろうと順番に見ていくと、さいころを転がすのが10か所、ルーレットボールを転がすのが1か所でした。
「賽は投げられた」とか「神はさいころを振らない」とか言われたりもしますが、上記規則では「投げる」でもなく「振る」でもなく、「転がす」が採用されたわけです。確かに、この3択ならば「転がす」がベストのような気がするのですが、いかがでしょうか。