「右手」は、常用漢字表で「右」を「みぎ」と読む用例として記載されており、「みぎて」です。このブログおなじみの「デジタル大辞泉（小学館）」では、「右手」は「1 右の方の手。2 右の方。右側。」と解説されています。常用漢字表には、「右手」はありますが「左手」はありません。
政府提供の「e-GOV法令検索」で「右手」を調べると、1件ヒットしました。「警察礼式（昭和29年国家公安委員会規則第13号）」です。その一部を転記しますと、次のとおりです。
（辞令書等を受ける場合）
第17条 辞令書、賞状等を受けるときは、授与者の席を離れること約3歩の所で敬礼を行った後、適宜前進し、右手でこれを受け、左手を添えて開いて見た後、直ちにこれを左手に収め、旧の位置に復して、再び敬礼を行い、退去する。
2 （略）
（敬礼の要領）
第21条 挙手注目の敬礼は、受礼者に向かって姿勢を正し、右手を上げ、指を接して伸ばし、ひとさし指と中指とを帽子の前ひさしの右端（制帽を着用している婦人警察官にあっては、つばの前部の右端）に当て、たなごころを少し外方に向け、ひじを肩の方向にほぼその高さに上げ、受礼者に注目して行う。
2～3 （略）
何が気になったかといいますと、それは次のとおりです。
・辞令書や賞状を受けるときは、まず右手で受け、左手を添える（※両手同時ではなく、少しだけ時間差がある）
・挙手注目の敬礼は、右手を上げ、たなごころを少し外方に向ける（※この「少し」の加減が格好良さの重要ポイント）
刑事・警察ドラマを見るとき、警察官を演じる俳優さんの右手の動きが礼式に合致しているか、注目したいと思います。
