「下り坂」は「くだりざか」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉（小学館）」では、「下り坂」は「1 下りになる坂道。」「2 物事の盛りが過ぎてしだいに衰えていくこと。」と解説されています。法令に「下り坂」の使用例はあるのかと思い、政府提供の「e-GOV法令検索」で調べてみると、3件出ました。その中で、これは面白いと思ったのが「無軌条電車運転規則（昭和25年運輸省令第92号）」です。この規則の第47条第1項では、「こう配の急な下り坂、見通し距離の短い場所又は見通しの悪い交差点においては、安全な運転に必要な制動距離を保つことができるような速度で運転しなければならない。」と規定されています。急な下り坂でスピードを出し過ぎてはいけないのですね。「無軌条電車」は「トロリーバス」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。見た目はバスなんですが、「電車」と呼びます。まだ日本で運行されているのかと思ったのですが、調べてみると、黒部立山アルペンルートの立山トンネルで、日本唯一のトロリーバスが走っているようです。黒部峡谷は特別名勝で特別天然記念物。これはぜひ行ってみたいと思います。トロリーバスが走ってるうちに。
