夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検3級の漢字/あの「稚児」は比叡山で何をしていたのか

「稚児」は「ちご」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「稚児」は4通りに解説されていますが、そのうちの4は「寺院や、公家(くげ)・武家で召し使われた少年。男色の対象となることもあった。「是も今は昔、比叡の山に―ありけり」〈宇治拾遺・一〉」と解説されています。「男色の対象となることもあった」というあたりが聞き捨てならないのですが、広辞苑大辞林にはそのような説明はありません。さては大辞泉の勇み足かと思って「コトバンク」を見ますと、大辞泉よりも露骨な解説もあります。大辞泉が用例として挙げているのは、高校国語の教科書によく取り上げられる「ちごのそら寝」です。あの稚児は比叡山で一体何をしていたのでしょう。現代だと児童福祉法上問題となるような役割を担っていたのでしょうか。