夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検準2級の漢字/貸与型の「奨学金」は、財務諸表で「奨学金」と書かれていない

奨学金」は「しょうがくきん」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「奨学金」は「1 すぐれた学術研究を助けるため、研究者に与えられる金。2 奨学制度で、貸与または給付される学資金。」と解説されています。独立行政法人学生支援機構による奨学金には、給付奨学金(返済不要)と貸与奨学金(返済必要)があり、さらに、貸与奨学金には第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります。機構のウェブサイトによりますと、令和3年度の実績額は、給付奨学金1,436億円、第一種奨学金2,780億円、第二種奨学金5,883億円だそうです。金額ベースでは、貸与奨学金が85%程度ということですね。給付型も貸付型も同じく「奨学金」だと言うのは違和感を感じるのですが、財務諸表ではどう表現されているのだろうと思って見ますと、貸借対照表キャッシュフロー計算書においては、貸付型関係は「奨学金」ではなく「学資貸与金」という表記です。つまり、一方で「奨学金」と書きながら、財務諸表では「学資貸与金」と書くという、表記のブレがあるわけです。ブレてるほうがよいのだという正当な理由がなければ、貸与型の「奨学金」は「学資貸与金」へと文言を統一したほうが分かりやすくなると思うのですが、いかがでしょうか。