夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検8級の漢字/「短刀」と「刀」の境界線

「短刀」は「たんとう」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「短い刀。長さ1尺(約30.3センチ)以下の刀の総称。俗に九寸五分(くすんごぶ)という。用途から刺刀(さすが)、所持のしかたから懐刀(ふところがたな)・腰刀(こしがたな)、拵(こしら)えから鞘巻(さやまき)・合口(あいくち)などともいう。」と解説されています。1尺以下(刃渡り)を短刀と呼ぶのですね。短刀を「九寸五分」というのは、1尺に少し足りないという意味の言葉遊びでしょう。ならば、「九寸九分」と言ってもよさそうなものですが、そうなると1尺に近づき過ぎて「短刀」とは呼び難いということなのでしょうか。大辞林では、「刀身の長さ一尺以下あたりからいう」と解説されていますので、1尺の線引きは必ずしも厳格ではないということなのでしょう。刀も短刀も銃刀法の規制対象ですから、漫然と所持してはいけません。