夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検6級~5級/「点呼」して所在確認

 「点呼」は「てんこ」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「点呼」は「一人一人の名を呼んで、全員いるかどうかを確かめること。」などと解説されています。
 政府提供の「e-GOV法令検索」で「点呼」を調べると、12件ヒットしました。今回は、その中から1件紹介します。

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和23年厚生省令第63号)
(自動車を運行する場合の所在の確認)
第6条の4 児童福祉施設は、児童の施設外での活動、取組等のための移動その他の児童の移動のために自動車を運行するときは、児童の乗車及び降車の際に、点呼その他の児童の所在を確実に把握することができる方法により、児童の所在を確認しなければならない。
2 保育所及び児童発達支援センターは、児童の送迎を目的とした自動車(運転者席及びこれと並列の座席並びにこれらより一つ後方に備えられた前向きの座席以外の座席を有しないものその他利用の態様を勘案してこれと同程度に児童の見落としのおそれが少ないと認められるものを除く。)を日常的に運行するときは、当該自動車にブザーその他の車内の児童の見落としを防止する装置を備え、これを用いて前項に定める所在の確認(児童の降車の際に限る。)を行わなければならない。

 「第6条の4」となっていますから、制定当初には無かった条文が後で加わったことが分かります。調べてみると、令和4年に加わった条文であり、送迎バスに子どもが取り残されるという事件があったことを受けての改正だったようです。子どもたちの安全確認を徹底するための改正だったのですね。