夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検6級~5級/「紙片」化した日本銀行券の引換え

 「紙片」は「しへん」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「紙片」は「かみきれ。」と解説されています。簡潔な解説です。
 政府提供の「e-GOV法令検索」で「紙片」を調べると、8件ヒットしました。今回は、その中から1件紹介します。

日本銀行法施行規則(平成10年大蔵省令第3号)

日本銀行券の引換え)
第8条 日本銀行は、法第48条の規定により、本店又は支店において、汚染、損傷その他の理由により使用することが困難であると認められる日本銀行券の引換えを行う場合には、表裏の両面が具備されている日本銀行券を対象とし、券面の3分の2以上が残存するものについては額面価格の全額をもって、券面の5分の2以上が残存するものについては額面価格の半額をもって、当該日本銀行券を引き換えるものとする。
2 日本銀行券の紙片が2以上ある場合において、当該各紙片が同一の日本銀行券の紙片であると認められるときは、当該各紙片の面積を合計した面積をその券面の残存面積として、前項の規定を適用する。
3 日本銀行は、日本銀行券が前2項の規定に該当するものである場合においても、当該日本銀行券が紙質若しくは色彩の変化その他の理由により真偽を鑑定することが困難であると認めるとき又は日本銀行において当該日本銀行券の券面にせん孔を施したことが明らかであるとき若しくはせん孔を施した可能性があると認められるときは、当該日本銀行券の引換えを行わないことができる。

 日本銀行券を汚染、損傷してしまった場合の引換えに関する規定です。券面の5分の2以上残存していれば、残存面積に応じて、全額または半額で引き換え、1枚の紙片が複数枚の紙片化した場合は合計面積で規定を適用するということですね。
 ここで、5,000円札と1,000円札の半額分を引き換える場合、500円札というものはないので、どうするのだろうと思いました。日本銀行のウェブサイトを見ますと、「日本銀行が行う損傷現金の引換えについて」ということで、貨幣をも含めた現金を交換対象となっていますので、5,000円札の半額分を引き換える場合、1,000円札2枚と貨幣500円分を受け取ることになるのだろうと思います。