夜光杯雑記帳

小ネタが輝く、万華鏡のようなブログを目指します

【常用漢字表】漢検3級の漢字/「切符」を買うために威勢を示して割り込むのは軽犯罪

 「切符」は「きりふ」とも読めますが、「きっぷ」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「切符(きっぷ)」は「1 金銭支払い済みの証拠となる紙片。乗車券・入場券・観覧券など。」「2 品物の引き換え、配給などのしるしに使う券。」「3 出場できる資格や権利。」と解説されています。
 政府提供の「e-GOV法令検索」で「切符」を調べると、11件ヒットしました。その中から一つ紹介します。

軽犯罪法(昭和23年法律第39号)
第1条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
一~十二 (略)
十三 公共の場所において多数の人に対して著しく粗野若しくは乱暴な言動で迷惑をかけ、又は威勢を示して汽車、電車、乗合自動車、船舶その他の公共の乗物、演劇その他の催し若しくは割当物資の配給を待ち、若しくはこれらの乗物若しくは催しの切符を買い、若しくは割当物資の配給に関する証票を得るため待っている公衆の列に割り込み、若しくはその列を乱した者
十四~三十四 (略)

 「切符」を買うためだけでなく、物資の配給待ちとかイベントの整理券待ちの場合にも適用されますが、飲食店への入店待ちは対象外です。拘留と科料については、「刑法(明治40年法律第45号)」の第16条と第17条に規定されており、拘留は1日以上30日未満、科料は1,000円以上10,000円未満となっています。ただし、法律には「威勢を示して」とありますので、威勢を示さないで割り込む場合はどうなるのでしょうね。