夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検10級~7級/「発明」と考案

 「発明」は「はつめい」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「発明」は「今までなかったものを新たに考え出すこと。特に、新しい器具・機械・装置、また技術・方法などを考案すること。」などと解説されています。「考案」は常用漢字表にはありませんが、デジタル大辞泉で見ておくと、「工夫して考え出すこと。」と解説されています。
 政府提供の「e-GOV法令検索」で「発明」を調べると、75件ヒットしました。「発明」と言えば、とりあえず次の法律でしょう。

特許法(昭和34年法律第121号)
(定義)
第2条 この法律で「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。
2 この法律で「特許発明」とは、特許を受けている発明をいう。
3・4 (略)

 前回取り上げた「思想」が出てきました。次に「考案」を見てみましょう。

○実用新案法(昭和34年法律第123号)
(定義)
第2条 この法律で「考案」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作をいう。
2 この法律で「登録実用新案」とは、実用新案登録を受けている考案をいう。

 「発明」と「考案」を比較しますと、「自然法則を利用した技術的思想の創作」であるのは同じですが、「発明」は、その中でも「高度のもの」をいうのですね。