「欠如」は「けつじょ」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉（小学館）」では、「欠如」は「１ 必要な物事が欠けていること。」などと解説されています。
政府提供の「e-GOV法令検索」で「拍車」を調べると、4件ヒットしました。その中から「薬剤師法施行規則（昭和36年厚生省令第5号）」を紹介しましょう。「薬剤師法（昭和35年法律第146号）」第8条に基づく処分を受けた者は、同法第8条の2により再教育研修を受けることになるのですが、その再教育研修のための手数料を定めた条文に「欠如」が登場します。
（手数料）
第7条の3 倫理研修又は技術研修で厚生労働大臣が行うもの（以下「集合研修等」という。）を受けようとする者は、次の各号に掲げる区分により、それぞれ当該各号に定める額の手数料を納めなければならない。
一 戒告処分を受けた者
イ 倫理の欠如によって処分を受けた者 9,950円
ロ 知識・技能の欠如によって処分を受けた者 19,900円
二 1年未満の業務の停止の処分を受けた者
イ 倫理の欠如によって処分を受けた者 19,900円
ロ 知識・技能の欠如によって処分を受けた者 61,000円
三 前二号に該当しない者 61,000円
金額を順番に見ていくと、倫理研修（戒告）が9,950円なのに対し、技術研修（戒告）と倫理研修（1年未満業停）はともに19,900円であり、ちょうど2倍の金額です。ところが技術研修（1年未満業停）は金額が跳ね上がって61,000円となり、技術研修（戒告）の約3倍です。金額の積算内訳が気になるのですが、高いのは講師報酬で（憶測）、さらにテキスト代や諸経費も含まれているといったところでしょうか。
そもそもの話ですが、薬剤師として必要な知識及び技能については薬剤師試験で試験しているのですから、その過去問を時点修正などマイナーチェンジした上で使い回すという手はどうでしょうか。CBT方式にしてもよいでしょうし。
