「秋分」は「しゅうぶん」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉(小学館)」では、「秋分」は「二十四節気の一。太陽の黄経(こうけい)が180度に達する日をいい、太陽暦で9月23日ごろ。秋の彼岸の中日にあたる。この日、太陽の中心が秋分点を通過、太陽はほぼ真東から出て、ほぼ真西に入り、昼夜の長さがほぼ等しくなる。」と解説されています。「春分」については、常用漢字表にありませんが、この際デジタル大辞泉を見ておくと、「二十四節気の一。太陽の黄経 (こうけい)が0度になる日をいい、太陽暦で3月21日ごろ。この日、太陽の中心が春分点を通過、太陽はほぼ真東から出て、ほぼ真西に入り、昼夜の長さがほぼ等しくなる。春の彼岸の中日にあたる。」と解説されています。
政府提供の「e-GOV法令検索」で「秋分」を調べると、1件ヒットしました。「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」第2条に「秋分」が登場します。「春分」も登場していますので、転記しますと次のとおりです。
春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
春分も秋分もお彼岸なのですが、春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」のが制定趣旨なのですね。ここで、「生物」を「せいぶつ」と読むのはどうもしっくり来ない気がしたのですが、内閣告示・訓令(昭和48年)の「送り仮名の付け方 複合の語 通則6」によれば、「いきもの」と読ませたいなら「生き物」とすべきでしょうから、「せいぶつ」なんだろうなと思います。