夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検4級の漢字/「倒産」って何でしょうか

「倒産」は「とうさん」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「倒産」は「1 企業が経営資金のやりくりがつかなくなってつぶれること。企業が不渡手形などを出して銀行から取引停止を受け、営業困難に陥ること。」「2 赤ん坊が逆子(さかご)で生まれること。」と解説されています。1番目の意味について、実は明確な定義はないのですが、あえて「中小企業倒産防止共済法(昭和52年法律第84号)」を引っ張り出しますと、同法第2条第2項では次のような事態を「倒産」としています。

一 破産手続開始、再生手続開始、更生手続開始又は特別清算開始の申立てがされること。
二 手形交換所において、その手形交換所で手形交換を行っている金融機関が金融取引を停止する原因となる事実についての公表がこれらの金融機関に対してされること。
三 (略)
四 前3号に掲げるもののほか、過大な債務を負っていることにより事業の継続が困難となっているため債務の減免又は期限の猶予を受けることを目的とするものと認められる手続であって、その開始日を特定することができるものとして経済産業省令で定めるものがされること。

破産手続は「破産法(平成16年法律第75号)」、再生手続は「民事再生法(平成11年法律第225号)」、更生手続は「会社更生法(平成14年法律第154号)」、特別清算は「会社法(平成17年法律第86号)」に基づいて行われます。一口に倒産と言ってもいろいろあり、倒れて消えていくものもあり、一旦倒れて復活してくるものもあるわけです。
事例として目にすることが多いのは、破産手続だろうと思います。いろんな意味で利害関係のある会社の破産手続開始が官報に載ったりすると、見なかったことにするというわけにはいきませんので、今後の見通しを立て、事案によっては急いで対応していくことになります。