夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検8級の漢字/多くの「湖」は河川です

「湖」の訓読みは「みずうみ」です。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「湖」は「《「水海」の意》周囲を陸地で囲まれたくぼ地に水をたたえる水域。池や沼よりは大きく、沿岸植物の侵入できない深さのもので、ふつう最深部が5メートル以上をいう。」と解説されています。そして、多くの湖は河川です。まずは河川法(昭和39年法律第167号)の条文を確認してみましょう。

一級河川
第4条 この法律において「一級河川」とは、国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定したものに係る河川(公共の水流及び水面をいう。以下同じ。)国土交通大臣が指定したものをいう。
2~6 (略)

「公共の水流及び水面」を「河川」としていますので、広域的な水の流れの一環として捉えれば、湖を「河川」として指定することができるわけです。二級河川についても、「以下同じ」とありますので、同じことです。実際のところ、多くの湖は河川であり、琵琶湖(一級)もサロマ湖(二級)も猪苗代湖(一級)も河川です。「○○湖」と呼ばない霞ヶ浦(一級)も河川です。ただし、河川でない湖もあり、例えば摩周湖は、流入河川も流出河川もないため、河川として指定されておらず、言わば大きな水たまりです。