夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検7級の漢字/「松原」に似合うのはアカマツかクロマツか

「松原」は、「まつばら」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「松原」は「松の多く生えている原。」と解説されています。文化財としての松原にはどんなものがあるのだろうと思い、文化庁の「国指定文化財等データベース」で検索すると、次のような結果が出ました。特別名勝1件、名勝6件です。
虹の松原(佐賀県唐津市特別名勝)、三保松原(静岡県静岡市/名勝)、気比の松原福井県敦賀市/名勝)、慶野松原(南あわじ市/名勝)、入野松原(高知県黒瀬町/名勝)、草加松原(埼玉県草加市/名勝)、高田松原岩手県陸前高田市/名勝/震災で消失)
草加松原以外は海岸近くにあります。すると、松原と来れば海というイメージでしょうか。各種サイトを見ていくと、上記7松原の松の種類は、クロマツが多いようです。比較的内陸部にある草加松原クロマツが多いようです。そうなると多数決ではクロマツとなりそうです。ところが、気比の松原については、どうやらアカマツのほうが多いらしく(平成24年調査)、林野庁としては、海岸側はクロマツ、内陸側はアカマツというゾーニングを踏まえて整備・保全していくようです。樹種の違いによる変化を楽しめるというのは、気比の松原ならではの特徴でしょう。気比の松原敦賀市にあり、行くなら少し足を伸ばして、鯖街道の宿場町がある若狭町や、国宝建造物がある小浜市も訪れたいと思います。

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8月25日、気比の松原に行ってきました。写真などはこちら