夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検3級の漢字/「陶磁器」 有田焼(伊万里焼)と唐津焼は違う

「陶磁器」は「とうじき」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「陶磁器」は、「陶器と磁器。広義には、粘土に長石・石英などの粉末をまぜて成形・焼成した製品の総称。素地(きじ)の質や焼成温度などにより、土器・陶器・炻器(せっき)・磁器に大別される。」と解説されています。広義には土器も含まれ、さらに、炻器(せっき)というのもあるのですね。それぞれの解説を見たのですが、もっと分かりやすく整理したものはないかと思って探しますと、ありました。「佐賀県立九州陶磁文化館」(※名品がたくさん展示されているようです)のウェブサイト(ホーム>焼き物いろいろ>やきものQ&A>やきものの種類)の説明文言を引用します。

【土器】
粘土/800度/有色で水を吸いやすく、たたくとにぶい音がする。/縄文時代弥生時代の器
【陶器】
粘土/1000度~1300度/有色で水を吸いやすく、にごった音がする。/植木鉢 食器 花瓶 衛生陶器 唐津焼佐賀県
【炻器(せっき)】
粘土/1200度~1300度/有色で水を通しにくく、かたい音がする。/かめ タイル 備前焼岡山県
【磁器】
陶石/1300度~1400度/素地の色は白く、水を通さず、固く澄んだ金属音がする。/食器 花瓶 有田焼(佐賀県

唐津と有田は、文化財の観点から見て魅力的であり、唐津市には名護屋城跡(特別史跡)や虹の松原(特別名勝)があり、有田町には製磁町の有田内山(重要伝統的建造物群保存地区)があります。JR九州のお得なきっぷなども使い、先ほど紹介した県立文化館も含め、見どころをじっくり回りたいと思います。全国の文化財(不動産限定)については、別記事に市区町村別リストを置いていますので、興味を持たれた場合はぜひどうぞ(記事はこちら)。