夜光杯雑記帳

小ネタが輝く、万華鏡のようなブログを目指します

【常用漢字表】漢検2級の漢字/「牛丼」か、牛めしか

「牛丼」は「ぎゅうどん」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「牛丼」は「牛飯(ぎゅうめし)に同じ。」としています。そこで、「牛飯(ぎゅうめし)」を見ますと、「ネギなどと煮た牛肉を、汁とともにかけたどんぶり飯。牛丼(ぎゅうどん)。」と解説しています。「ネギ」というより「玉ネギ」ではないかという点も気になるのですが、それよりも、牛飯が一番手で牛丼が二番手といった感じの取扱いは見過ごせませんでしたので、広辞苑大辞林を見たところ、「牛丼」を「牛飯に同じ」としています。広辞苑大辞林も、常用漢字表にない「牛飯」を優遇するのですね。ブルータスお前もか的な気分ですが、ここで形勢を戻しにかかります。
政府提供の「e-GOV法令検索」で「丼」を検索すると、出ました。「小売物価統計調査規則(昭和57年総理府令第6号)」の別表には、「牛丼(外食)」とあります。総務省統計局では、「牛飯」ではなく「牛丼」の用語を採用したわけですね。
有名外食チェーンにおいては、すき家さんは「牛丼」、松屋さんは「牛めし」、吉野家さんは「牛丼」ですね(50音順)。いずれも各社の自信作であることに異論はないでしょうが、呼び方に関しては、「牛丼」が多数派かなあ、というところでしょうか。