夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検7級の漢字/マルチプルタイタンパーで道床を締め「固める」

 「固める」は「かためる」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「固める」は「1 やわらかい物や液状の物を、かたい状態にする。また、物をかたくする。」などと解説されています。
 政府提供の「e-GOV法令検索」で「固める」を調べると、9件ヒットしました。その中から、「じん肺法施行規則(昭和35年労働省令第6号)」と「粉じん障害防止規則(昭和54年労働省令第18号)」を紹介します。この2つの規則では、「粉じん作業」を具体的に定義しており、その一つとして、「長大ずい道の内部の、ホッパー車からバラストを取り卸し、又はマルチプルタイタンパーにより道床を突き固める場所における作業」を明記しています。
 今回、「固める」よりも「マルチプルタイタンパー」が気になりました。巨大ロボットでも出てきそうな言葉ですが、あれこれ検索すると、鉄道の保線作業で使われることが多いようです。動画もありましたので見てみますと、バラスト(バラス)を突き固める作業なので粉じんが発生するようです。地下トンネルでバラスト軌道の場合、不適切な作業を行えば、じん肺被害が起こるおそれがあるということですね。「マルチプルタイタンパー」は、英語では「multiple tie tamper」と書くようです。鉄道ファンと話をするときの小ネタにどうぞ。「tamper」は、「ジーニアス英和辞典(第6版)」では「*」1つのCランク語。超難語ということはないはずですが、ピンと来ない英単語でした。