夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検10級の漢字/「生糸」は絹糸か

 「生糸」は「きいと」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「生糸」は「家蚕の繭糸数本をそろえ、繰り糸にしたままで練らないもの。」と解説されています。「家蚕の繭糸」ということですから、綿とか合成繊維ではなく、絹の糸ですね。次に、「絹糸」を見ますと、「蚕の繭からとった糸。生糸・練糸などがあり、ふつう練糸をいう。けんし。」と解説されています。そして、「練糸」を見ますと、「生糸を灰汁(あく)・石鹸(せっけん)やソーダ溶液で処理して膠質(にかわしつ)のセリシンを除去した、柔らかく光沢のある絹糸。」と解説されています。ここまでをまとめると、繭糸をより合わせたものが生糸であり、生糸を化学加工したものが練糸であり、絹糸という言葉は練糸を指すのがふつう、といったところでしょうか。