夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検8級の漢字/「七福神」にあやかって福神漬け

七福神」は「しちふくじん」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「七福神」は「福徳の神として信仰される七人の神。大黒天・恵比須(えびす)・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋(ほてい)の七神。」と解説されています。なぜこの七神なんだろうという疑問は、またの機会に先送りします。
七福神からの連想で「福神漬」を見ておくと、「《材料7種を七福神になぞらえていう》漬物の一。ダイコン・ナス・ナタマメ・レンコン・ショウガ・シソの実などを刻み、みりんや砂糖で調味した醤油に漬けたもの。」と解説されています。福神漬の呼び名が七福神から来ているなんて本当かと思ったのですが、広辞苑大辞林も同様の記載がありますので、一応受け入れておこうと思います。
政府提供の「e-GOV法令検索」で「福神」を調べてもヒットしませんが、「ふくじん」を調べると1件出ます。「食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)」別表第3(第2条関係)では、「ふくじん漬け」を次のように定義しています。

産物しょうゆ漬け類のうち、だいこん、なす、うり、きゅうり、しょうが、なたまめ、れんこん、しそ、たけのこ、しいたけ若しくはとうがらしを細刻したもの又はしその実若しくはごまのうち5種類以上の原材料を主原料とし漬けたものをいう。

味わいの基調はしょうゆなのですが、列記されている12種類の原材料のうち少なくとも5種類の原材料が必要なのですから、同じように見えても結構原材料比が違う製品が製造されているのだろうと思います。