夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検9級の漢字/「竹馬の友」の「竹馬」とは?

「竹馬の友」は「ちくばのとも」と読みます。このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」では、「竹馬の友」は「幼いころに、ともに竹馬に乗って遊んだ友。幼ともだち。幼なじみ。」と解説されています。「竹馬(ちくば)」を見ますと、「「たけうま」に同じ。」とありますので、「竹馬(たけうま)」を見ますと、子供の遊び道具としては3種類のものが解説されています。すなわち、ア「2本の竹ざおの途中に横木をつけ、それに足をのせて、さおの上部を握って歩くもの」、イ「竹の先に木などで作った馬の頭の形をつけ、これにまたがって遊ぶもの」、ウ「葉のついた竹のもとの方にひもをつけて馬に見立て、これにまたがって遊ぶもの」の3つです。次に、広辞苑を見ますと、「竹馬の友」は、晋書殷浩伝に書かれている故事から来た言葉とのこと。殷浩というのは4世紀の人物なので、その頃の竹馬がどんなものであったかが分かればよいわけです。調べていくと、大辞泉におけるアとイは江戸時代にできたようですから、「竹馬の友」の「竹馬」は、多くの現代日本人が思い浮かべるであろう「たけうま」(2本の竹ざおの途中に横木をつけるもの)ではなく、大辞泉におけるウ「葉のついた竹のもとの方にひもをつけて馬に見立て、これにまたがって遊ぶもの」ということになるでしょう。