夜光杯雑記帳

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【常用漢字表】漢検準2級の漢字/「疫病」と「疫病神」

常用漢字表では、「疫病」は「えきびょう」と読み、「疫病神」は「やくびょうがみ」と読むことになります。
「神」が付くのと付かないのでは読み方が違いますねという話で終わりかと思ったのですが、このブログおなじみの「デジタル大辞泉小学館)」で「疫病」を見ると、「えきびょう」と読むものと、「やくびょう」と読むものがあります。「やくびょう」と読んでも間違いとは言い切れないのは意外でした。両者の比較ですが、「えきびょう」と読むほうは、「悪性の伝染病。はやりやまい。疫癘(えきれい)。えやみ。やくびょう。」と解説され、「やくびょう」と読むほうは、「悪性の伝染病。えやみ。えきびょう。」と解説されています。なんだ同じじゃないかという気がしたので、広辞苑を見ますと、「えきびょう」と読むほうは、「流行病。伝染病。はやりやまい。」ですが、「やくびょう」と読むほうは、「猛烈な伝染性の熱病。流行病。えやみ。えきびょう。」となっており、「やくびょう」のほうは「猛烈な」「熱病」と言っています。ほとんど差はないと見るか、若干差があると見るか。それは難しいところですが、「やくびょう」と読むほうは忌み嫌う気持ちが込められているような感じがします。